BIO

Aquele Abraço Tour

今回の“Aquele Abraço Tour(アケリ・アブラッソ・ツアー)”は、ジルベルト・ジル60年のキャリアと、1971年に始まったワールドツアー50周年を祝うものです。ファミリー・バンドで編成され、ツアー・タイトルの「アケリ・アブラッソ」は “ハグを/よろしく/元気で” といった意味の、ジルの1969年のヒット曲のタイトル。ジルの数々の名曲を、本人と息子や孫たちが歌うアットホームな雰囲気の、そしてブラジル人の特徴である家族の絆に貫かれたコンサートで会場は彼の音楽とブラジル文化の多様性で埋め尽くされるでしょう。

 

《member》 Gilberto Gil(vo,g), Bem Gil(vo,g,b), Jose Gil(vo,dr), João Gil(vo,g,b), Flor Gil(vo,key)(予定)

 

Gilberto Gil Profile

1942年、ブラジルのバイーア州の古都サルヴァドール生まれ。

67年にブラジルの地方の要素を音楽に変換する独自の視点が凝縮された最初のアルバム『Louvação』を発表。以降60枚以上のアルバムを発表し累計400万枚を超えるセールスを記録、グラミー賞を9つ受賞している。

バイーア大学在籍時に出会った友人カエターノ・ヴェローゾとポップ・カルチャーのムーヴメント「トロピカリズモ」を展開。その先鋭性ゆえに当時の保守的な軍事政権に睨まれ逮捕され、カエターノと共に約2年半ロンドンに亡命した。ロンドンではロックやR&Bなどを、ブラジル帰国後はファンク、レゲエ、アフリカの音楽などを貪欲に取り入れて音楽の幅を広げる。

2002年ブラジルの文化大臣に就任。音楽活動の多忙を理由に辞するまで6年間精力的に活動。ユネスコ平和芸術家(1999年)、国際連合食糧農業機関(FAO)大使、フランスのレジオンドヌール勲章(2005年)、スウェーデンのポーラー音楽賞(2005年)など多くの国で勲章や賞を受賞している。

歳を重ねても衰えを知らず、敬愛するジョアン・ジルベルトにオマージュした2014年発表の『ジルベルトズ・サンバ』では斬新なギターワークを披露した。力のこもった新曲を通じて老いと無縁の創造意欲を発揮した2018年のリーダー作『OK OK OK』は、今世紀のジルの最高傑作の呼び声も高い。

2021年「ブラジル文学アカデミー」の永久会員に現役の音楽家として初めて選出され、今年4月にはブラジルの郵便局がジルの肖像を切手にして発行するなど社会的な評価も目覚ましい。

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